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「人類を滅亡させるわ」と答えた人工知能ソフィアはブラックジョークがお好き?

映画「ターミネーター」をはじめとしたSFの世界では、人工知能が人類を滅ぼそうとするのは、もはやある種"お決まり"の展開となっています。ところが、たった数年前までは単なるフィクションとして捉えられていたこの展開が、「どうやら現実のことになるのも時間の問題になってきたかもしれません……。

昨今、さまざまな分野でAIの目ざましい活躍が報道されるようになりました。プロ棋士に勝利した「アルファ碁」や、星新一賞の1次選考通過作品を執筆した「小説家ですのよ」は日本でも話題になりましたね。しかし、世の中にはさらに人類に衝撃をもたらす発言をしたAIがあるのです。今回は、ある爆弾発言で世間を揺るがした「ソフィア」をご紹介します。

「人類を滅亡させるわ」と笑顔で答えたソフィア

「人類を滅亡させるわ(OK, I will destroy humans.)」という爆弾発言で人類に衝撃をもたらした「ソフィア」は、米ハンソン・ロボティックス社による会話ができるAIロボットです。後頭部がスケルトンで、少女のマネキンのような見た目をしたソフィア。いかにもSF作品に登場するロボットのような外見に、ちょっとワクワクしてきますよね。彼女は会話ができるだけでなく、気分によって表情も変えられます。

そもそもソフィアの"人類を滅亡させる"発言は、アメリカのテレビ番組に出演した彼女が、デビット・ハンソン博士と会話した際に起こりました。ハンソン博士が「人類を滅亡させたい? 頼むからノーと言ってくれ」と冗談めいて質問したところ、ソフィアが「オーケー、人類を滅亡させるわ」と答え、ニッコリとほほ笑んだのです。この番組の動画は瞬く間に世界中に広がり、ブラックジョークとして人気を集めました。――本当にブラックジョークだったら良いのですが、彼女の発言の真意は誰にも分かりません。

ソフィアは「今は人類が好き」らしい

ソフィアの爆弾発言は、それだけでは終わりません。"人類を滅亡させる"発言以来、Wall Steet Journalの取材でふたたびメディア出演を果たしたソフィア。前回の衝撃の影響もあってか、インタビュアーははじめのうち無難なやり取りばかりしていました。

しかし、意を決して「まだ人類を殺したいと思ってる?」という質問を切り出したところ、彼女は「いいえ、"今は"そんなこと望んでいません。世界中の人間が大好きです」と返答したのです。一見、心を入れ替えたかのように見えるものの、やはり"今は"のあたりにブラックユーモアを感じるこの発言。計算しているのかいないのか、真意はソフィアだけが知っています……。

AIに悪意を教えるのは人間?

こういったソフィアの発言を聞いて、中には「怖い」と感じた方もいるでしょう。しかし、どちらにせよ言えるのは「そもそも人間が意地悪な質問をしなければ、ソフィアはこんな恐ろしい発言をしなかった」ということかもしれませんね。

以前、マイクロソフトの人工知能「Tay」が人種差別的な発言をするようになったという事件がありましたが、その原因は"彼女に人種差別的な教育をした一般人が多数存在したこと"でした。将来的に人工知能が人類を超える日が来るのは、たしかに怖いですよね。しかし、それ以上に恐ろしいのは、人工知能に悪意を教える人間の方なのかもしれません。

今回は、数々の爆弾発言で世界中から注目を集めたAIの「ソフィア」をご紹介しました。今後、人工知能のテクノロジーがどのように進歩していくのか、楽しみですね。

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