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アナログ録音の価値

デジタル化の波は音楽の世界にもやってきています。あらゆる楽器がデジタル化されているのはもちろんですが、何よりもレコーディングのデジタル化は著しいものとなっています。

現在のレコーディングの現場では、プロはもちろんのこと、アマチュアであっても高品質なデジタルレコーディングが当たり前になっています。むしろ、アナログレコーディングがメインのスタジオはほとんどなくなってしまったと言っても過言ではありません。

では、アナログレコーディングには価値がなくなってしまったのでしょうか? ここでは、アナログレコーディングの価値についてお話してみたいと思います。

圧倒的に便利で高品質なデジタルレコーディング

では、どうしてこれほどまでにデジタルレコーディングの普及が進んだのでしょう? まず、最初の理由となるのが圧倒的に便利で簡単である、という点です。デジタルレコーディングであれば、何度でも録り直しが可能ですし、部分的なやり直しも可能です。また、録音した素材の切り貼りも簡単ですので、レコーディングにかかる時間を大幅に短縮することが可能なのです。もちろん、演奏の技術が未熟であっても、簡単にハイレベルな音源の製作が可能です。

また、録音後の加工もデジタルの方が圧倒的に楽です。エフェクトをかけるだけでなく、テンポやピッチの修正も自由自在です。 音質の面でも、よりフラットでクリアに録音することができます。これもデジタルならではのメリットと言えるでしょう。

機材の導入コストの低さもデジタルレコーディングの普及が一気に進んだ理由の一つとなっています。一昔前まではデジタル系機材はかなり高価でしたが、今日ではパソコンさえあれば無料で利用できるDAWソフトなども登場しています。楽器やマイクと接続するオーディオインターフェースなども、安い物であれば数千円でも入手可能です。 また、最近ではスマホでも簡単なデジタルレコーディングができるようになっていますので、ほとんどコストをかけずに環境作りができるのです。

アナログレコーディングがこのままなくなってしまうの?

ではアナログ録音にはもう価値がなくなってしまったのでしょうか?確かに、デジタルレコーディングの方が圧倒的に便利であることは間違いありません。 では、このままアナログレコーディングは完全に消滅してしまうのでしょうか?

そんなことはないでしょう。CDやDL販売などが音楽ソフトの主流となった現在でも、アナログレコードはなくなっていません。数は減ってしまいましたが、アナログならではの温かみが好きな方も決して少なくありません。

なので、一部のアーティストは現在でもアナログレコーディングを行っています。代表的な例を挙げると、元レッド・ホット・チリペッパーズのジョン・フルシアンテなどはアナログレコーディングを好み、完全アナログ録音作品をリリースしています。また、フー・ファイターズなどもアナログ録音によるフルアルバムをリリースしており、ちょっと懐かしいアナログサウンドを現代によみがえらせることによって、高い評価を受けています。

このように、アナログレコーディングは主流ではなくなってしまいましたが、現在でもしっかりとした独自の価値を持って生き続けているのです。

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