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今やカルテも電子化の時代?

今、Amazon Kindleをはじめとした大型ネット書店を中心として、徐々に電子書籍が浸透しつつあります。そんな中、文字データの電子化が進んでいるのは、本だけではありません。病院などの大型の医療機関を中心として、"電子カルテ"と呼ばれるシステムが使われるようになっているのです。

これまで、ドクターが手書きしていたアナログなカルテは、どのように電子化されたのでしょうか? 今回は、医療業界で使われつつある新しいシステムについてお伝えします。

電子カルテってどんなもの?

電子カルテとは、患者さんの病気についての情報を、PCを使って入力するシステムのことです。これまでの医療機関では、ドクターが患者さんひとりひとりの紙カルテに、手書きで情報を記載していました。

ところが、この業務がデジタル化されることで、大幅な時間の短縮をはじめとした、さまざまなメリットを期待できるようになったのです。今、ほとんどの大きな病院では、すでに電子カルテが使われています。その一方で、町のクリニックでも、徐々に電子カルテを使うドクターが増えつつあるようです。

紙のカルテの意外なデメリット

これまで医療機関で当たり前のように使われていた紙のカルテには、意外にも業務効率の低下につながるデメリットがありました。たとえば、紛失してしまう危険性。患者さんひとりにつき1枚の紙カルテで病気の情報を管理していると、万が一そのカルテを紛失してしまったとき、データがどこにも残らないのです。また、患者さんの人数が増えるにつれて、その分カルテの置き場所が必要になるので、院内のスペース確保の問題が浮上してきます。それから、ドクターの字に癖があると、看護師や事務スタッフが内容を読み取るのに時間がかかってしまうという難点もあります。

PCで入力する電子カルテを利用すると、これらの問題がすべて解決できます。とはいえ、自由に書き込みができる紙とは異なり、PCを使っての入力にはさまざまな制限が存在するのもまた事実です。当然ながら、紙カルテと比較すると莫大なコストもかかります。技術の進歩によって、これらのストレスがどれだけ改善されるのかが、今後電子カルテがどれほどのスピードで浸透するかの争点となってくるでしょう。

電子カルテによる新しい診察の形

電子カルテの導入によるメリットは、業務効率の向上だけではありません。中には、病気のデータをPCの画面で分かりやすく見られる電子カルテを通して、患者さんとコミュニケーションをはかるドクターもいるようです。

検査結果、画像データ、処方されるお薬などをドクターが画面で見せると、患者さんは自分のカルテにどんな内容が記載されているのか分かるので、安心できるようですね。このように電子カルテの使い方を工夫すれば、インフォームドコンセントを重視した診察も可能となります。今後、大きな病院だけでなく町のクリニックにも電子カルテが普及するようになったら、医療機関へのイメージもかなり変わってくるかもしれませんね。

今回は、デジタルになったカルテについてお伝えしました。医療機関は、日本で暮らす誰もが足を運ぶ可能性のある、公共の場です。自分の家の近くのお医者さんが電子カルテを使うようになったら、私たちの生活にも変化があるかもしれません。

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