Category : HANDWRITING

世界にひとつの風合いがオシャレな活版印刷、人気急上昇!

オフセット印刷による綺麗なプリントが主流の現代。書籍や雑誌では凝った印刷がなされ、また一般の人でも非常に安価で名刺の印刷ができるなど、昔と比べて高い技術が浸透しています。そんな中、逆に時代の流れに遡行して、活版印刷が人気を集めているのをご存じでしょうか。

古本の聖地こと神保町では、活版印刷がテーマのイベントが開催されるなど、じわじわと話題の波が広がってきています。どうして今、活版印刷が人気なのでしょうか? 今回は、時代を超えて愛される活版印刷についてお伝えします。

活版印刷とは

活版印刷とは、"文字のハンコ"のような形をした「活字」を組み合わせて「活版」とし、そこへインクを塗って紙に刷る印刷方法です。もともとは中国で誕生したこの技術は、16世紀にヨーロッパから伝わってきたものでした。

しかし、ひらがなの続き文字が主流で、その上文字の種類が多すぎる日本では、そもそも活字を作るのが困難なため、この技術はそれほど浸透しませんでした。ところが、1870年以降になると、新聞・雑誌・書籍などの活字メディアが登場し、ようやく活版印刷が力を持つようになったのです。

独特の風合いが逆に"新しい"と人気に

印刷技術が発達するとともに、人手のかかる活版印刷は、徐々に勢力を失ってゆきました。新しい技術が誕生し、さらに繊細な印刷が可能となったのもひとつの理由でしょう。こうして、"昔使われていたもの"としていよいよ忘れ去られてしまうかと思われた活版印刷ですが――なんと、最新の技術にあふれかえっている現代において、敢えて活版印刷を好む文化が生まれたのです。

活版印刷と言えば、あの独特の凹凸とインキの透け感によるオシャレな雰囲気が印象的ですよね。デジタルなものには無い、アナログだからこそ出せる1点ものの風合いが、多くの人に好まれるようになりました。そんな活版印刷独自のテイストを生かした名刺屋さんは、若者から人気があります。アナログでしか出せない、逆に新しい活版印刷は、オフセット印刷が主流となった今後も細々と続いていくのではないでしょうか。

活版印刷の体験コースやイベントも

このような人気が追い風となり、活版印刷の体験コースや、イベントも登場しました。活版印刷で使われる機械を見学するとともに、実際に印刷もできる施設が、東京都内にいくつもあります。また、古本の聖地こと神保町では「活版TOKYO」という活版印刷のイベントが毎年開催されています。

ここでは、活版印刷で刷られたノートや葉書などが購入できる他、実際の活版をばら売りしているお店や、活版印刷を利用したアクセサリー作りも人気です。活版印刷の文化をカジュアルに楽しみたいなら、ぜひ足を運んでみてください。安価で世界にひとつだけの印刷物が手に入ります。もちろん、インキを使って印刷する体験コーナーもありますから、お買い物も学習もどちらも取りたい方にもおすすめです。

今回は、アナログな風合いが却って人気を集めた活版印刷についてお伝えしました。印刷のバラつきや、インキのかすれ具合など、同じ活版を使っても世界にひとつだけのオリジナリティが感じられる活版印刷。レトロなものや特別な風合いをお好みなら、あなたもぜひ活版印刷で作られたグッズをお使いになってみてください。

Recommend